2021/11/01

染織家 鳥巣水子    (1925~2005年)「花絽織」

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1925年 福江市崎山(現・五島市)生まれ
    7歳頃に東京に移住
1946年 津田塾専門学校(現・津田塾大学)英文科卒業後、福岡に移住
1972年 織物を学び始め、志村ふくみに師事
1976年 藍絣作品によって日本伝統工芸展に初入選
1979年 藍木綿花織帯地「花簪」によって文部大臣賞受賞
    日本工芸会正会員に推薦
1981年 かつて琉球王室の最高位にある女性が着用していたという
     絹織物の花倉織の復元を開始
1983年 花倉織着物「黒潮」で第30回日本伝統工芸展NHK会長賞を受賞
1988年 福岡市文化賞を受賞
1991年 紫綬褒章
1999年 勲四等宝冠章を受章
2004年 急逝
 
琉球の宮廷に伝わった花絽織、読谷山花織の縫取り織を研究、制作する。
重要無形文化財保持者志村ふくみに草木染を北村武資に絽織をそれぞれ師事し、
これらを応用した鳥巣独自の「花絽織」を創り出しました。
重要無形文化財保持者、北村武資を中心とする織作家たちの研究会である「うすはたの会」にも所属し研修を積み重ねてきました。
「うすはた」とは繊細な糸で構成された薄く透けた織物の総称。
画像からもその繊細さを感じていただけるのではないでしょうか。

作品は文化庁に買い上げ収蔵されていますが、一点当店で扱わせていただいております。
夏に向かう季節には薄い色の無地感覚の紬、冬に向かう季節には濃い色の紬に合わせるのがおすすめです。
そうすることで季節感を感じながら、淡くやさしい色彩のこの帯が一層引き立ちます。

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